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ガラス作家はどう収益化する?作品販売のリアル|光と影に映るものづくりの時間

ガラス作品を作るのは楽しいけれど、「どうすれば仕事として成り立つの?」と悩む人は多いはず。
このページでは、ガラス作家として活動するうえでの主な収益の柱と、値段の考え方、そして“自分らしさ”を生かした作品づくりを紹介します。
好きなことを続けながら、しっかりと収益を得るための“リアル”を見ていきましょう。

目次

ガラス作家の主な収益ルート5つ

① イベントやマルシェでの販売

作品を直接お客様に手渡しできるのが魅力。
ただし、出店料や交通費、天候などのリスクもあるため、利益計算がポイントです。

栃木県でのイベント販売事情

栃木県内のクラフトイベントでは、出店料はおおむね3,000円~。
なかには無料のイベントもあるため、日ごろのネットワークづくりが大切です。
特にクローズド募集(招待制)は、知人や友人の紹介が参加の鍵になります。

イベントでの気づき

笠間のイベントに出店した際、同時開催の陶炎祭では陶芸作品が人気でしたが、ガラス作品には立ち止まりにくい印象でした。
けれど、お子様向けのワークショップに変更したところ、陶芸に興味が湧かない層に体験いただけるということがありました。
「誰に響くか」を考えることが、デザインにも販売にもつながると感じた瞬間でした。

また、ガラスは割れやすいため、風対策は必須
タープには重しを置き、ディスプレイの安定を意識しましょう。

② ネットショップ(minne・Creemaなど)

24時間販売できる反面、競争が激しいため、価格よりも世界観で勝負。
写真と説明文が“店員さん”の代わりになることを意識しましょう。
特に写真は、実際に使った場面が想像できるような小物使いにも工夫しましょう。

③ 委託販売(雑貨店・ギャラリー)

自分がいなくても販売できる反面、手数料は30〜40%ほど。
委託価格を直販よりも1.4倍に設定して、利益を確保するのがポイントです。
委託販売では、作品だけでなく「どう届けるか」も重要です。
売れた際にどんな包装をしてもらうのかを、あらかじめ自分でデザインしておくと印象が大きく変わります。
たとえば——

  • 作品カードや台紙にブランド名とメッセージを添える
  • 台紙デザインを季節ごとに変えて“限定感”を演出
  • QRコードを入れてSNSやサイトに誘導し、リピートにつなげる

こうした小さな工夫が、“その場で終わらないつながり”を生む仕掛けになります。
直接会わない委託販売だからこそ、作品から人柄が伝わる包装とストーリーを意識しましょう。

④ ワークショップ・教室

ガラスの魅力を人と共有できる場所。
「作品を売る」だけでなく、「体験を通してファンを育てる」ことが収益と信頼につながります。

私の教室には、いつも笑い声が絶えません。
生徒さんは「ここに来ると自分を取り戻せる」と言ってくださいます。
ガラスが熔けるように、人の心もやわらいでいく。
その瞬間を見られるのが、教える喜びです。

私自身、教えることで多くを学びます。
生徒さんの手の動きや選ぶ色——そのすべてが新しい発見です。
ガラスを通して人と関わることで、自分の作品もまた育っていくのだと思います。

値段の決め方は「原価+時間+販路コスト」

ハンドメイド作品の価格は“感覚”ではなく“数字”で決めるとブレません。
たとえばコースター1枚の場合:

  • 材料費:300円
  • 作業時間:40分(時給1,500円換算→1,000円)
  • 梱包・送料:200円

合計1,500円以上で販売すれば損はしません。
委託販売で手数料が40%なら、販売価格は2,000〜2,200円が妥当です。

もちろん、計算上の価格と“実際に売れる価格”には差があります。
もし高く感じる場合は、焼成効率や素材を見直したり、デザインや包装で価値を高める工夫を。
「値下げ」ではなく「納得価格」に整えることが、長く続けるためのコツです。

🧭 【納得価格のテンプレート】

「____(作品名)」は、
透明ガラスを____℃で熔かし、光を通す層を丁寧に仕上げています。
一点ごとに色の重なりや気泡の表情が異なる“世界にひとつ”の作品です。

熱に強く、日常使いにも安心。
ラッピングにはブランドカードとお手入れ方法のミニガイドを添えています。


💡 使い方例(コースターの場合)

「光を透かすガラスのコースター」は、
約800℃でじっくり熔かして仕上げた透明の層が、
光の角度によってさまざまな表情を見せます。
すべて手作業でカット・研磨し、世界にひとつのきらめきを閉じ込めました。
ギフト包装には、STUDIO KOKORONETのロゴカードとQRコードを添えて。

→ これで「1,500円と2,000円の差」は“理由の見える差”に変わります。


作品づくりの工夫 〜“自分らしさ”をどう形にするか〜

個性は“好き”のなかにある

他の作家さんを見て焦ることもあるけれど、いちばん輝くのは“自分が心から好きなもの”。
誰かの真似ではなく、自分の“かわいい”“美しい”を信じることが、あなたの世界を作ります。

他にないデザインが心を動かす

うさぎや馬など、少し珍しいモチーフは印象に残りやすい。
特に「馬に桜をあしらった作品」は、三浦春馬さんのファンの方に特別な想いで受け取ってもらいました。
作品そのものよりも、そこに重なる想いが人の心を動かす。

“透明”という無限の世界

私自身はクリアガラスがいちばん好きです。
同じ透明でも、粉ガラス、粒ガラス、板ガラスの使い方や粒子の細かさによって、まったく違う表情を生み出すことができます。
柔らかく霞んだ透明、きらめく透明——それぞれに心の色があります。
色ではなく“光”で気持ちを表現できること、それがガラスの一番の面白さです。


まとめ 〜光と影を見つめながら〜

STUDIO KOKORONETのキャッチコピーは、
「光と遊ぶ、影を想う」

光と影は陽と陰。
それは、人の心にも通じています。
ガラスの世界には楽しい瞬間もあれば、悩む時間もあります。
けれど、そのどちらも大切。
影があるからこそ、光は引き立つのです。

教室でもイベントでも、私は「いまこの瞬間をともに過ごせること」が嬉しい。
ガラスが熔けて形を変えるように、人の心も少しずつやわらかく変わっていく。

作品を通して、
光のきらめきと、影の静けさ、
その両方を感じてもらえるような時間をこれからも創っていきたいです。

STUDIO KOKORONET 大貫智子

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