圧倒的すぎる羽生結弦のYouTube

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朝、ニュースでもチェックしようかとチャンネルを回すとどの局も「統一教会」で盛り上がっている。
大事な命と引き換えに取りざたされることとなった宗教問題は、まさに犯人の思うツボ。
視聴者が望むことだろうと同じ内容を同じような見解で切り取っているので、各局の特色も感じられずつまらない。

そう最近のテレビはつまらないのだ。

そこで、いつものように「面白い(番組)がないなぁ。」とYouTubeに切り替える。

最近よく見ているのはガーシー関連。
棒読み系YouTuberFC2の高橋さんのチャンネルは特に気に入っている。

そんななか、突如現れたのが羽生結弦のYouTubeだ。
初日からすごい登録者数になるのは予想していたが、チャンネル解説3日目にしてすでに54.9万人(3本の動画)。
チャンネル名も「HANYU YUZURU」。
自分の名前だけでチャンネルに出来るこの潔さはまさに武士。
競技人生に区切りをつけ、新たなスケート人生の始まりをこんな形でファンに応えようとする姿勢が素敵すぎる。

そして3本目の動画「SharePractice」(ライブ配信)。
ただいま動画をアップしてからわずか20時間ですでに150万回の再生数。
しかも2時間超。
内容は、羽生弓弦が、練習前に準備運動しているところから始まり、黙々と氷上で練習している風景を流すというもの。

もうなんだろう、この感覚。

最近のYouTubeって、演者が一生懸命早口で喋って(視聴者がチャンネルを変えないように編集している)、面白いパフォーマンスをやって、が主流。
あるいは人の関心をひくような暴露話だったり、噂話だったり。
最初は面白くてみていたが、最近はちょっと食傷気味。
自分に関係のない世界での「やった、やられた」は正直自分にはなんの利益も関係もない。
関係はないのに、見終わると心が疲弊する。
残るのは信じていたものに裏切られた感覚と、今後は誰も信じられないという不信感。

だけど羽生結弦君が練習している姿はそれだけで、「美しい」。
そして、なんだか自分にやる気を起こさせるし、がんばろうと思える。
自分を信じてがんばった先にある確かなもの、これには誰も裏切られることはない。

動画が始まってから数分間は、彼が音楽を選んだり、ジュースを飲んだりしながら、振り付けをチェックしているのだが、その周りを囲む取材陣の数に驚かされる。
注目を浴びている選手とはいえ、人間版パンダみたいに思えて、正直ひいた。

取材者はもちろん黙ってはいるが、これだけの視線とカメラを向けられながら、平常心を保つってどれだけの精神の強さなんだろう?
果たしてこんな環境で集中できるのか?
それを淡々と、さも日常ですよ、と言わんばかりにいつものウォーミングアップをこなしていくひとりの男性。

窓に映る自分の姿や、日によって違うだろうコンディションを確かめながら丁寧に体をほぐしていく。
鍛錬された肉体にはどこにも無駄がない。
これだけで全てを物語っていると言ってもいいくらい美しい。

そして好きな音楽をかけながら、口ずさみながらさまざまなスケーティングを魅せてくれる。
もちろん失敗シーンもある。
さらには「SEIMEI」も完璧に演じてくれた。

シンプルにそれだけのお宝ライブ動画。

人は暴露が好きって言っているのを聞いたことがあって、そうなのかなぁって思っていたけれど
暴露じゃなくて、真実を知りたいんだってわかりました。
あの大会のピリピリするムードのなかで繰り広げられる数分間の素晴らしい演技はどうやって完成されるのか。
きれいな衣装に隠されている、演者のたゆまぬ努力と汗の量。

言葉はいらない。
演出もいらない。

新たなYouTubeの魅力を教わった気がします。

感動のままに書きなぐりました。
後日、いろいろ調べたりして書き直す、かも。
とにかく素晴らしいので皆さんも羽生結弦君の動画をご覧ください。


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