この記事ではご自宅でガラスフュージングに始めるときにどんな消耗品を用意すればいいのかをまとめてみました。
選ぶときのポイントも併せてご紹介します。
また必要な工具(道具)については下記記事にまとめています。
ガラスフュージングを始める時に必要な消耗品10選
- 離型紙、離型剤
- セラミックファイバーボード
- フュージングのり
- 油性ペン
- ガラス
- ガラスカッター用オイル
- 消毒用アルコール
- 方眼紙やトレーシングペーパー
- 耐水サンドペーパー
- テーブルほうきとちりとりのセット
①離型紙、離型剤
離型剤は、熔けたガラスが棚板や、型に付着することを防ぐために使用します。
棚板や型に水で溶いた離型剤を筆で薄く塗り重ね、乾かしてから焼成します。
また何度か焼成しているうちにはがれてきたら再度塗り直します。
離型剤を塗った棚板の上に、離型紙を敷き、その上にガラスを置いて焼成します。
離型紙には表裏があります。
光沢があるほうが表です。
また模様のついているタイプは模様の面が裏です。
焼成中は飴が溶けたような甘い香りがします。
十分に換気を行なってください。
焼成後の離型紙は微粉末になります。
棚板の掃除を行なうなど取り扱う際は、防塵マスクを着用しましょう。
②セラミックファイバーボード
セラミックファイバーボードは本来、電気炉の断熱材として使われています。
カッターで切って好きな形に加工できるので、型の素材として活用いただけます。
厚さもシート状のものからボード状のものまでさまざまありますので、用途によって使い分けることができます。
2~3回くらいは使えますが焼成のたびにもろくなるので、取り扱う際にご注意ください。
リジタイザーという溶液を使用して硬化することもできます。
電気炉に小さなひびが入ったときなどは、セラミックファイバーボードの粉を押し込んで応急処置にも使えます。(ひびの程度にもよります、自己責任でお願いします。)
③フュージングのり
フュージングのりはカットしたガラスを固定する際に、仮止めとして使用します。
焼成後、のりの跡が残りにくく、仕上がりが美しいのでフュージングのりを使うことをお勧めしています。
のりはごく少量使い、はみだしたのりはこまめにふきとることがポイントです。
のりを容器から出す時に一度にたくさん出てしまうときは、つまようじなどを活用してみてください。
④油性ペン
ガラスをカットする時や穴を開ける際に、印をつけるために使用します。
カットしたら、印はアルコールで拭き取ります。
黒色、青色の油性ペンは黒っぽいガラスのときには見えないので、白色や金色の油性ペンなども用意しておくとよいでしょう。
また、ガラスを切った後、面倒でも破片ひとつひとつにガラスの番号を記入しておくと、万が一混ざってしまった時に安心です。
特に、膨張係数の違うガラスの分別に関しては注意が必要です。
⑤ガラス
ガラスフュージングにはフュージング用のガラスを使いましょう。
当工房では主に厚さ約1.6mm~3mmのブルズアイ社(アメリカ製)のものを使っています。
フュージング用のガラスははじめから焼成するように成分が調整されており、発色や、艶、安定性の面で対策がとられています。
また同一メーカーのガラス同士を使用し、保管の際に他のメーカーのガラスが混ざらないように気をつけてご使用ください。
膨張係数が同じでも、メーカーの違うガラスだと安定性は約束できないそうです。
前項で述べましたが、切り取ったガラスの破片にはガラスの番号等を油性ペンで記入しておくとよいでしょう。
焼成したら色が変わるストライカーのガラスは混ぜると見分けがつかなくなりますので面倒でも一片一片に書き入れましょう。
また、反りを防止するためにガラスは立てて保管しましょう。
なお床面が固い場合は、クッションになる段ボールなどを敷いて、その上に置くとよいでしょう。
取り扱う際には軍手などを使用してケガにご注意くださいね。
⑥ガラスカッター用オイル
ガラスをカットする際には必ずカッターにオイルをつけましょう。
カッターにオイルを入れられるようになっていますが、ビンなどに小さく切ったガーゼ(布)を入れて、そこにオイルをしみこませて使っています。
オイルは灯油やサラダ油で代用できるようですが、灯油はにおいが強く、カッターを長持ちさせるためにもカッティングオイルがお勧めです。
⑦消毒用アルコール
主に、ガラスについた汚れ・仮止めしたのりのはみ出た箇所・油性ペンで書いた印などを消すときに使います。
市販のアルコール用のスプレー容器などに移し替えると使いやすいです。
布にしみこませて拭いたり、直接スプレーしてから布で拭き取ったりします。
⑧方眼紙や トレーシングペーパー
製図用、またガラスを切る際に型紙として使えます。
トレーシングペーパーは厚めのものが使いやすいと思います。
⑨耐水サンドペーパー
焼成の際にできたバリを取ったり、成形、研磨の際に使います。
水を使いながら研磨するので裏が黒い耐水のものを使います。
耐水ペーパーははさみで切らず、適当な大きさに折り、手で切り分けて使うとよいでしょう。
⑩テーブルほうきとちりとりのセット
ガラスをカットした際の小さなかけら等は都度ミニほうきとちりとりで掃きとりましょう。
ケガの原因にもなりますし、ガラスの傷や割れの原因になります。
作業時にさっと取り出せるよう小さくていいのでご用意されることをお勧めします。
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