ガラスフュージングの作り方の流れは下記記事でまとめています。
この記事では初めてガラスフュージングに挑戦するときにどんな工具を用意すればいいのかをまとめてみました。
また必要な材料(消耗品)については下記記事をご参照ください。
ガラスフュージングを始める時に必要な工具10選
- 電気炉
- ガラスカッター
- ガラス用くい切り
- ワニ口ペンチ
- ランニングプライヤー
- アルミ製定規
- ピンセット
- カッターマット
- 卓上ほうき&ちりとり
- コンパス
①電気炉
一番高額な道具がやはり電気炉です。
作れる作品の大きさが違いますので、慎重に選びたいところ。
選ぶときのポイントです。
・電源の容量
・加熱性能
・大きさ(棚板)
・置き場所
・焼成プログラムが使えるかどうか
電源の容量
家庭用電源で使えるのは100V用電気炉で15Aのものまで。
それ以上の場合、電気工事が必要になります。
加熱性能
ガラスを熔かすには900℃~1000℃以上が目安です。
温度ムラが少なく、急熱、急冷しやすいものがおすすめです。
大きさ(本体と棚板)
電気炉の大きさですが小型電気炉から、人が入ることができるほど大きなものまでさまざまあります。
大きさを考える時には設置場所について検討することが大切です。
設置する際には、
①コンセントがあるところ←たこ足配線、延長ケーブルは不可です。
②換気できる環境←カーテン等燃えやすい布等は注意
③作業後の掃除がしやすい床材
④十分な広さ←壁から約15~20㎝以上は離して、できれば耐火ボードなどでカバーしましょう。
が必要です。
ちなみに私の電気炉は25.5㎝角の棚板が入っています。
それが作れる作品の最大の大きさです。
これは失敗談ですが、通販で購入した際、電気炉自体の大きさを見て、30㎝角だから26㎝の丸皿を作れると勘違いしました。
購入するときは棚板の大きさもチェックしてくださいね。
とりあえず手軽に始めたい方、アクセサリーなど小物だけ作りたい方は、電子レンジに入れるタイプの「アートボックス5えモン」などがおすすめです。
一番手っ取り早く安価に始めることができます。
電気炉をご購入の際はお近くのガラスフュージング講師等に相談されることをお勧めします。
また、初心者の方で、電気炉の購入まではちょっと…という方は、「焼成請負」というサービスを行なっている教室がございますので、そちらを利用されることをお勧めします。
焼成料金や利用方法につきましては、サービス提供者によって異なりますので、ご利用の際はあらかじめ相談してみてくださいね。
②ガラスカッター
ガラスにスコアを入れてカットする道具です。
初心者の方にはオイルカッターのTOYOのTCNo.1をお勧めしています。
長さが16.5cmで2mm~5mmのガラスを切るときに最適です。
当工房では、カッターに直接オイルは入れず、小さな瓶にオイルをしみこませた布を入れて使用していただいております。
③ガラス用くい切り(ザグザグ、G‐CAMなど)
切るほどではないけれど、という小さなかけらを作るときや、カット後のバリ取りなどに使用できます。
かじり取った破片が散らばらないように、袋がセットされているものが便利です。
④ガラス用ペンチ2本(ワニ口ペンチ)
ガラスカッターでスコアを入れて、割り取る際に使用します。
手で割り取れないような小さなガラスの際に2本あると便利です。
⑤ランニングプライヤー
ガラスカッターで入れたスコアに沿って、ガラスを割り取る際に使用する工具です。
先端にガラスを保護するゴムがあり、これも交換できるものがおすすめです。
こちらも種類がたくさんあるので、工房などで実際に使ってみて、購入されることをお勧めします。
⑥定規(アルミ製20cm~30cm)
ガラスカッターでガラスを直線で切る際に定規を添わせて切ります。
プラスチック製だと、削れてしまうので、アルミ製のものをご使用ください。
裏面にビニールテープを貼ると、ガラスが滑らず、安定してカットできます。
⑦ピンセット
カットしたガラスを並べる際に使用します。
滑りやすいときは、先端にマスキングテープを巻くのもおすすめです。
⑧カッターマット(白っぽいものがおすすめ)
ガラスにつけたマーカーが黒色の場合、見づらいので白っぽい明るい色のマットがお勧めです。
ガラスを切る際に、ガラスがずれるのを防ぎ、机を保護するために必要です。
⑨卓上ほうき&ちりとり
カットした際に出るガラスの破片はこまめに掃除しましょう。
ケガの原因になるだけでなく、ガラス面の下に破片で、ガラス自体に傷が入ったり、割れの原因になります。
⑩コンパス
油性ペンをはさんで使用することが多いので、それができるタイプのコンパスをご用意ください。
主に、デザインの際に使用するほか、ガラスに直接円を描くときなどに使用します。
その他
眼鏡をかけていない方は「保護メガネ」もご用意ください。
ダストパンシート(ガラスの飛散防止になるよう作業時に足元や机の上に敷くシート)もあると便利な商品です。
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